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二次創作 2021-06-18 この作品を通報する
のぞみ 2021-06-18 二次創作 作品を通報する

『魔法少女翔 〜フェスティバル編 二次創作小説〜』

お久しぶりです!またまたまたまた「魔法少女翔」の二次創作小説を書かせていただきました! 今回は翔と天空ちゃん・凛さん3人組のストーリー! 天空ちゃんの欲しいものがきっかけで翔は女の子の新たな世界を知る...

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元になったシリーズ
魔法少女 翔

『魔法少女翔 〜フェスティバル編 二次創作小説〜』 「1」 〜風穴家 TVがある居間〜 時は新学期が始まり平穏な日曜日の朝。 「私、コレ欲しい!!」 「うわっ!ビックリした!急にどうしたんだよ天空(そら)。」 俺は風穴 翔(かざあな かける)!もう説明する必要はないけど妹の天空の代わりに魔法少女をやってる小学生5年生! 日曜朝にやってる「仮面サムライ」を見終わって早く次のアニメを見たいんだけど、それまでの間には「双子はキュアキュア」が放送している。天空が見てるので仕方なく…そう、仕方なく俺も横目でチラチラ見ていたんだけど…急に天空が大きな声を上げたんだ。 「コレだよお兄ちゃん!『双子はキュアキュア』の限定キャラクターコスメ!」 「コス…メ??何それ?」 「もう!お兄ちゃん女の子やっているのに知らないの?お化粧だよお化粧!」 「お化粧〜?お母さんがやっているやつ?俺たちにはまだ早いだろ。」 「そんなの関係ないもん!ちゃんと子供用のコスメがあるの!」 再びTV画面を見る天空。 「あ、『双子はキュアキュア』のフェスティバル限定販売か〜。そっか、フェスティバル……」 「フェスティバルって東京でやるヤツだろ?さすがにココ(青森県)からはキツいって。」 「う〜ん……」 TV『いつもは東京なんだけど…ななななんと!!今回のふたキュアフェスティバル!出張もするよ!私たちキュアキュアが、世界各地でTVの前の皆に会いに行くからね!』 「わぁぁぁ!!(キラキラ)」 「な・なんて都合のいい。(汗)」 「あ!コッチにも来る!やったー!……あれ?」 「ん?どうした天空?」 「コスメお一人様、キュアキュア2人の内どちらか1人の限定1個まで…。」 「あ〜…やっぱり人気だからじゃないか?でもどちらかは手に入りやすいって事だろ。」 「………ゃんも来て。」 「え?」 「2つとも欲しい!お兄ちゃんも来て!女の子になって!」 「………………………はい?」 「2」 〜ジャスコ 特設フロア〜 天空の提案(半ば強制)から翌週の日曜日。 『双子はキュアキュアフェスティバル 出張in青森』の会場前に俺と天空は到着していた。 「うわ〜!TVで見たキュアキュアのフェスティバルだ〜!ジャスコでやってくれるなんて凄いよねお兄ちゃん!」 「そうだな〜…」 「あ、ごめんごめん。今は『お姉ちゃん』だったね。でもいつも通りお兄ちゃんって呼ぶね!」 「へいへい、好きに呼べ〜い。」 そう…天空の言う限定コスメをキュアキュア2人分手に入れるため、俺は女の子に変身して会場に来ている。 …俺が攫われたあの時以来(14・15話参照)のジャスコだな。 「今回は帽子被って来たんだね。お兄ちゃんの選んだファッション?」 「あぁ…って違う違う。最近はいいんちょーとかに正体バレそうになってるからな。知り合いを見かけた時のために持って来たんだよ。」 「え〜前にも言ったけどバレたっていいのに〜。」 「よくないよ!この間だって怪しいって言われて、いいんちょーにおちんt……!」 「おちん?」 「ななな何でもない!それよりもう来るんじゃないかな?」 「お〜い、翔!天空ちゃん!待たせたな。」 「「凛さん!」」 俺の師匠で魔法少女の櫛引凛(くしひき りん)さんが付き添いで来てくれた! 「お忙しい中、私とお兄ちゃんの引率で来てくださりありがとうございます。凛お姉ちゃん!」 「いやいや、とんでもない。丁寧に挨拶出来て相変わらず偉いな天空ちゃんは。(なでなで)」 「えへへ。」 「翔から話は聞いている。前回は私の不注意で翔が攫われてしまったが、今回は任せてくれ!ブザーも持ったな?」 「う・うん。…コレやっぱりいるのかな?」 「あぁ、変な奴に声をかけられたら即引き抜いてそいつの人生を…おっと、暗い話はやめようか。」 「あははは……」 「よ〜し、いざ!キュアキュアの会場にレッツゴーだよ!お兄ちゃん!凛さん!」 「あぁ!」 「おぉ〜……キュアキュアの事になるとテンション高いな天空。」 「3」 〜双子はキュアキュアフェスティバル会場内〜 中はまさしく『双子はキュアキュアの世界』だった。アニメにあったキャラ達の部屋の再現やキュアキュアのコスチューム。双子はキュアキュアのゲームコーナーとかもある。 「すごい凄い!あれアニメで見た学校の教室だよ!お兄ちゃんも観てるからわかるよね!」 「(こいつ…!凛さんの前で!)エ〜……ミテナイデスヨ?」 「もうウソついて!絶対いつも横目でチラチラ観てるでしょ!」 「ナ・ナンデミルヒツヨウガアルンダヨー?」 そんなやり取りを後ろで見ていた凛さんはクスクス笑っていた。 「はいはい分かった分かった(察し)。天空ちゃん、お目当てのコスメはすぐ行かなくていいのか?」 「はい。物販コーナーではなくてこの後ステージがあるんですけど、そこでキュアキュア達とジャンケンがあるんです。」 「おや?もしかして貰えない場合があるのか?」 「いえいえ!子供達だけじゃなくて大人も欲しい人が沢山いるから、ジャンケンでまず子供の分を勝った順に販売してから一般販売をまた別の抽選で行うそうです。」 「なるほど、子供の分はちゃんと確保しているのか。良き采配だな。」 「お・大人でも欲しい人って……」 天空の言葉を聞いて辺りを見渡す翔。 すると、確かに家族連れだけではなく女子高生や大人なお姉さんが1人で歩いているのも見かける。 あと男の人とかも。 「って…え!?男の人もいr…ふぐっ!」 「(翔の口を塞ぎながら)翔、そっちは気付くな。気付かないフリをするのが……互いの為だ。」 「り・凛さん???」 「風の噂で聞いたことがある。『大きいお友達』…。翔、彼らは彼らで。私たちは私たちで楽しむ事ができる。あまり気にするな、いいな?(悟っている顔)」 「う・うん。」 気になるけど…凛さんがそこまで言うなら触れないでおこう。 「それより翔、せっかくこういう場所に来ているのだ。この際、女の子を満喫すべきじゃないか?」 「え、修行って事?」 「あぁ、ここなら知らない事も多いだろうから魔力もさらに上がるはずだ。」 「そうだよお兄ちゃん!ステージまで時間があるからゲームとかキュアキュア達と写真撮りに行こうよ!」 「は・恥ずかしから俺はいいよ!って引っ張るなよ天空〜!お〜い…………!」 仲の良い天使のような姉妹が遊びに向かう様子を後ろからついていく『県立西校2年にして生徒会長』の櫛引凛。 「では私は…周りの警戒を怠らず。会場で動画は撮れないから遊ぶ2人をしっかり目に焼き付けねばな!うむ!(にへらぁ〜)」 ※本人曰く「決してロリコンではなく保護者!保護者として常にクールに!2人を見守るつもりだ!」だそうです。 「4」 〜双子はキュアキュアステージ前〜 時間が過ぎてついにお目当てのステージ。 ステージ上では「双子はキュアキュア」のショーが始まっていた。 「「「がんばえ〜!!キュアキュア〜!!」」」 「ほら、お兄ちゃんも応援して!」 「お〜……がんばれ〜……!」 「ダメー!もっと大きな声でー!」 「が・がんばえー!!!」 そして終盤に近づき…。 「さぁ良い子の皆〜!限定コスメの〜…キュアキュア・マジカルジャンケン始めるよー!小さいお友達はステージ前に集まってー!」 「「「「は〜〜〜〜い!!!!!」」」」 集まった参加者の大体が幼稚園生。本当に小学生がギリギリに見える感じな集まりだ。(翔目線) 「大丈夫だよ。お兄ちゃん背ちっちゃいから!」 「どういう意味だ。(むうっ)」 「にしし、ほら始まるよ!」 「いっくよ〜!キュアキュアジャンケン!ジャンケン!ポイ!」 「あっ!」 「わっ!」 ----------------------------------------- 「さて、そろそろ帰るか。2人とも応援とかで喉が渇いただろ?奢ってやるぞ。何が飲みたい?」 「「ミネオラァオレンジジュース!!」」 「はは、2人とも一緒か。しかしジャンケンがまさかの翔と天空ちゃんの一抜けとはな。」 「うん!早く手に入って良かったー!ありがとう!お兄ちゃん!」 「お・おう。まぁな、俺はお兄ちゃんだからな。(ドヤっ)」 「今はお姉ちゃんのようだが?翔?」 「もー!凛さん!」 「あははは!すまんすまん。」 「お兄ちゃん。」 「ん?」 「今日は楽しかった?」 天空が無邪気な笑顔で俺に聞いてくる。 一瞬だけ凛さんを見ると凛さんも笑顔でこっちを見てくる。 仕方ないな。少し恥ずかしいけど… 「まぁ……まだ女の子の事はよく分からないけどさ。それなりに…た・楽しかったよ。ありがと…天空。(帽子を深く被りながら)」 それを見た天空と凛さんは…… 「「お兄ちゃん(翔〜)!かわいいな〜!!!」」 「なっ!からかったな〜2人とも!」 「わ〜!逃げろ〜!」 逃げる2人を追う翔。でもその表情はとても嬉しく楽しそうだった。 『双子はキュアキュアのフェスティバル』、これにて終了! 後日、天空が買った限定コスメで翔にメイクを教えていくのはまた、別のお話……。 完

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