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二次創作 2022-11-12 この作品を通報する
のぞみ 2022-11-12 二次創作 作品を通報する

「魔法少女翔〜衣装編 二次創作小説」

毎度読んでいただきありがとうございます! さね野郎先生の代表作、「魔法少女翔」の二次創作小説になります! 今回のお話はアジトにて、翔たち魔法少女が仲間である「風紀魔法少女」鮫百合絵(さめ ゆりえ)の...

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元になったシリーズ
魔法少女 翔

『魔法少女翔〜 衣装編 二次創作小説〜』 「1」 〜アジト〜 俺の名前は風穴翔(かざあな かける)! 妹の代わりに「魔法少女」をやっている小学五年生! 男なのに「魔法少女」やるのって最初は変だと思ってたけどさ。 段々と強くなって、ヒーローみたいに襲われてる人達を助けていくの……めっちゃカッコいいし楽しいんだ!!! 今日は何故か魔獣たちの気配が全く無くて…凛さんたちと一緒にアジトでボーッとしている。 (翔はアジトでは「女の子」に変身中。) 「あぁ〜平和じゃあ〜。翔〜?暇だからまた妊娠する〜?」 「普通に聞くとおかしい事言ってるよ?若菜。(第23話創造妊娠 参照)」 「え〜いいじゃ〜ん。今度はちゃ〜んと私の子を孕んd……ぐへぇ!」 「うっさい馬鹿菜。」 「ちさちさぁ…か弱い乙女にみぞおちパンチは…アカンですって…。」 「何処にいるのよ。か弱〜い乙女が?」 「ちさちさの〜、め・の・ま・え☆」 「ウザっ!」 相変わらずのやりとりをしている翔の魔法少女先輩である若菜と千紗。 それを「やれやれ」とため息をつきながら見ている凛とマスコット的存在うみねこ。 「やめんか変態馬鹿娘。もうあんな騒動はごめんじゃ。」 「百合絵に見つかったらまたお説教地獄だぞ若菜。もうやめておけ?」 「大丈夫っすよ〜!うみねこ!キャプテン!あんなロリコン眼鏡、賄賂として翔のちょ〜っとえっちな秘蔵写真を使えば簡単に…!」 「ちょっ、何だよそれ!?」 バン!!! その瞬間!アジトの扉が勢いよく開き!外から風紀のプロフェッショナルにして風紀専門の魔法少女、「鮫 百合絵(さめ ゆりえ)」が大きな荷物を持ちながら入ってくる!!! 「ノックもせずに失礼します皆さん。なにぶん手が空いてないため…。お邪魔しますね。」 「か・翔にはまだ何もしてないです!何もしてないです!お許しを!風紀委員長さま!(土下座)」 「??? 何を言っているんですか向谷地さん?」 急な百合絵の登場に動揺を隠せてない若菜。 それをみて指差しながら笑う翔と千紗。 「どうしたのだ百合絵?そんな大荷物を運んで。中に何が入っているんだ?」 「凛さん、申し訳ありません。事情はあとで説明しますので……とりあえずコレを何処かに置いても?」 「あぁ、なら座敷スペースに置くといい。」 ----------------------------------------- 〜数分後〜 「え?百合絵さんの風紀委員会で演劇?」 「えぇ。話すと少し長くなるのですが…」 どうやら百合絵の通う「県立東高等学校」で百合絵が風紀を取り締まっていた際、『演劇部』と一悶着があったらしい。 演劇の衣装が過激すぎる。劇の内容が風紀を乱している等から始まり口論がエスカレートしていき…。 ついには「なら風紀委員が風紀を乱さない演劇をやってみせろ!」と言われ、『風紀の申し子』である百合絵はその挑戦を受けたのだと言う。 「おいおい、正気かこの風紀委員長?」 「愚問ですね向谷地さん。私は風紀のプロフェッショナルとして、全国に恥じる事ない風紀の取り締まりを実行しているまでです。取り締まり対象と同じ土俵に立てば…後はコチラが勝つのみです。(眼鏡クイッ)」 「……か・かっこいい〜!」 「翔、アレは間違ったカッコよさだ。真似しちゃダメだぞ。」 すると今度は千紗が百合絵に話しかける。 「そういえばアナタの学校の演劇部。よく宣伝とかをウチの学院近くでもやってたわね。発声練習とかもたまにコッチまで聞こえてたわ。」 「なっ!?根城さんの学院にまで響いてましたか…。すみません、彼らに注意しておきます…。」 「気にしないで、多分大丈夫よ。苦情とかじゃなくて今のはただの雑談だから。」 今の会話に少し驚いた翔。 「え?もしかして……百合絵さんと学校近いの?千紗姉?」 「ん?そうよ翔。私の『千葉女学院』と彼女の『東高』はすぐ近くなの。確か東高は校門前に墓地があったかしら?」 「えぇ、その通りです。ふふっ…ホントに近いですよね?」 「はぇ〜。えっ、じゃあ……」 「おっと、話が少し脱線してしまいましたね。すみません翔くん。この話はまた今度に…。」 話を元に戻す百合絵。 改めて翔たちの方へ向き直る。 「……というわけで今回は、恥を忍んで皆さんにお願いがあって来ました。」 「「「「お願い????」」」」 頭を下げる百合絵。 「演劇の内容…、題材は「魔法少女」!お願いします!私の衣装作りを手伝ってください!」 「2」 〜座敷スペース〜 「それじゃあ〜ジャッジ百合絵さまによる『魔法少女ファッションチェック』。は〜じま〜るよ〜!」 「分かったからこっち戻れ〜若菜〜。」 翔たち魔法少女4人は座敷スペースに集まっていた。 百合絵とうみねこがその目の前で審査員として椅子に座っている。 「劇の衣装作りにあたって、ホンモノの魔法少女である皆さんの『魔法少女衣装』を実際に見て、参考にさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。」 「「「「「いや、アナタ(お前・おヌシ・百合絵さん)も魔法少女……。」」」」」 全員から総ツッコミ。 だが百合絵は眼鏡クイッをして、 「私は「司会のお姉さん役」なのです。それにあの衣装は私専用ですので。私のはやらなくて大丈夫です(キリッ)」 「苦しい言い訳だな…。(ヒソヒソ)」 「実際、あの風紀眼鏡の魔法少女衣装、か〜な〜り攻めてますよね〜キャプテン?(ヒソヒソ)」 (第24話総集編 参照) 「コホン!では向谷地さん、始めてください!」 「えっ!?ら・ラジャー!ファッションショー!開始ぃぃ!!!」 ---------------------------------------------- 『No.1 櫛引 凛』 「ふむ。私がトップバッターか。百合絵には一度見せたはずだがな。」 (シュン!) 魔法少女に変身する凛! 動きやすさ重視の黒の服で、競泳水着に近い。 (第15話H.I.A 参照) 「………やはり「胸」も「肌」も出過ぎですね。ありがとうございました凛さん。次行きましょう。」 「よし、○してやろう。エセ風紀眼鏡が。」 殺意のオーラを放出し子供に見せられない表情をする凛!!! 若菜と千紗が必死に止める!!! --------------------------------------------- 『No.2 根城 千紗』 「学校近いからって何で2番目……はぁ〜、チェンジ。」 (シュン!) 魔法少女に変身する千紗! トマホークを手に魔法少女の衣装を身にまとう。 ちなみに翔には「うわー真っ黒…悪魔みたい」と言われている。 (第9話 必殺技・第25話 翔お嬢様参照) 「ふむ……曲がりなりにも名門お嬢様学校の魔法少女。控えめで露出も少なくて…悪者っぽいですが良いデザインです。参考になります。」 「控えめ……。」 自分の胸に手を当ててすごく落ち込む千紗。 「アレ!?褒めたのですが!?」と慌てる百合絵。 「審査員、アウトー。」と茶々をいれる若菜。 ---------------------------------------- 『No.3 向谷地 若菜』 「コレは飛ばして次行きましょうか?」 「ちょいちょい待たんかぁ〜い!!!人を見かけで判断しちゃ〜…いけないZE?はぁっ!」 (シュン!) 魔法少女に変身する若菜! 緑のマントにバットを持ち、元気満点な魔法少女姿を披露する! (第4話カルピス!・第19話ダブルデート 参照) 「あら。意外とマトモな衣装ですね。驚天動地、目を疑います。」 「へへへ〜そうでしょ?」 「多分褒められてないぞ若菜?」 ----------------------------------------- 『No.4 風穴 翔』 「よっしゃ行くぜ!変身!」 (シュン!) 魔法少女に変身する翔。 ピンクの可愛らしい魔法少女衣装とツインテールが相変わらず似合っている。 愛用の木刀を持ちながらポーズを決める。 (魔法少女翔 全巻参照) 「カッコいいでしょ?」 「翔くん100点です。満点です。可愛いすぎます。抱いていいですか?いえ、抱きますね!」 「えっ!?」 「コラ!モデルはお触り厳禁だ百合絵!自分から風紀を乱すのか貴様は!?」 「くっ…離してください凛さん…!この程度のスキンシップ…風紀法ではセーフですっ…!」 翔の愛らしさに暴れ出しそうな百合絵をおさえる凛。 千紗はいつものようにスマホで翔を撮り、若菜はある事を思い付いた。 「あ、そうだ翔〜?『バーストフォーム』にもなりなよ!あれも衣装の参考になるんじゃない?」 「え〜?「20秒」しかなれないよ?いいの?」 「「「「是非!オナシャス!!!」」」」 欲望に忠実な先輩魔法少女たち。 見事にハモった。 「しょうがないなぁ〜……(ゴソゴソ)変身!」 (ピキィィィン!) バーストブローチを取り出し、『バーストフォーム』に変身する翔! バニースーツのような黒の衣装。大きなリボンが腰に付いている。 そして「赤のガーターベルト」! (第22話 バーストフォーム参照) 「小学生男子にガーターベルトはマ〜ジでエロいっしょコレ。天才的じゃん。」 しゃがみながら翔のガーターベルトをビンビン摘む若菜。 「ちょっと!引っ張らないでよ若菜!伸びちゃうでしょ!」 「翔くん。」 「は・はい!?」 「この上着を羽織ってください。北国でその格好は…寒いですよ?(ツー)」 「その前に鼻血を拭け、百合絵。」 (パァン!) 20秒経過で強制変身解除され、裸になる翔! だが謎の光と百合絵の上着でなんとかガードされている! 「あ…上着ありがとう。百合絵さん。」 「いえいえ。礼を言うのはこちらの方です。おかげさまで少しづつ活路が見えてきました。」 鼻血を拭き、自信に満ち溢れた顔になる百合絵。 「ホントに?翔で目の保養をしただけじゃないの?」 「とんでもない。当初の目的は忘れていませんよ根城さん。では次に参りましょう。」 「……あの〜ワシは?一応変身できるんじゃが…?」 「3」 〜変わらず座敷スペース〜 「おぉ〜!キャプテン…またバスト大きくなったんじゃないっすか?」 「おい若菜。勝手に見るな。しかしこの服…少々胸がキツいな…?」 今度は百合絵の持ってきた「大きな荷物」に入っていた、劇中の衣装を翔たちに試着してもらうターン。 カーテンで簡易的な試着スペースを作り、今は凛と若菜がお着替え中。 翔・千紗・百合絵は待機。 「…胸が…キツい?一度は言ってみたいセリフね…ふ・ふふふ。」 「き・気にしない方がいいよ千紗姉?」 「………翔〜なら慰めて〜?」 「え?じゃ…じゃあ…ヨ・ヨシヨシ?(頭を撫でる)」 「ほぁ〜!?男子小学生の女の子からナデナデ…!尊厳失う前に脳が破壊されるっ…!」 「何してるんですか根城さん!羨ましi…じゃなくて離れてください!」 翔から千紗を引き離そうとする百合絵。 そんなこんなしてるうちに… 「おい、着替え終わったぞ。」 「コラ〜ちさちさ〜!なに翔とイチャイチャしてるのさ〜?キャプテンが嫉妬しちゃうよ?」 「なっ!?別に…私は…!」 凛と若菜が試着室から出てきたので振り返る3人。 凛は凛々しい風貌の「執事服」。 若菜は敵役が着る「怪人衣装」で出てきた! 「さすが凛姉、似合ってるね。お嬢様ごっこした時にも思ったけど…執事服も凛姉にピッタリ!」 「そうか。素直に褒め言葉として受け取っておこう。」 「な〜んで私は敵役の怪人なんですかねぇ〜?」 「アハハ!若菜も似合ってるよ!」 「コラ〜!笑うな翔!襲っちゃうぞ〜!がぉ〜!」 「わ〜!」 部屋を走り回る翔と若菜。 それを気にせず、百合絵はまじめにメジャーを持ちながら凛の衣装をチェックする。 「凛さん、胸以外にキツい所はありますか?」 「そうだな……他には……」 凛たちの意見を聞き、ノートに改善点をまとめる百合絵であった。 ----------------------------------------- 「翔?何で目を閉じてるの?ちゃんと目を開けてないと衣装着にくいでしょ?」 「や・やっぱりダメだよ千紗姉!俺、男だもん!女の人のお着替えは見ちゃダメだよ…!」 「一緒に試着室へ入った時点で何を言ってるのよ?あと翔は今、女の子だから問題なしよ。」 「あるよっ!?」 「根城さんも早く着替えてください。そうです、そこの髪飾りは翔くんのなので…」 「くっ……この女も……大きい……っ!?(小声)」 今度は翔・千紗・百合絵が試着室にてお着替え中。 凛と若菜が待機。 「キャプ…テン?翔たち〜楽しそうですね〜……ヒィッ!?」 「羨ましい妬ましい羨ましい妬ましい羨ましい…!」 椅子に座りながらゲンドウポーズで試着室を睨み、嫉妬のオーラMAXな凛! 若菜は隣で冷や汗をかきながら着替えが終わるのを待つしかなかった。 〜数分後〜 「お待たせしました。凛さん向谷地さん、チェックをお願いします。」 「なっ…なんでまたスカートがこんな…短っ…!?」 「コスプレした翔も最高ね。記念に一枚。(パシャリ)」 試着室から出てきた翔・千紗・百合絵。 翔は「森の妖精役」の衣装。エルフをモチーフにした服だ。 千紗はオリジナルのセーラー服。どうやら魔法少女役の子が着る変身前の衣装だそうだ。 そして百合絵は「司会のお姉さん役」衣装。ニュースキャスターのように白のブラウスと黒のフレアスカートだ。 「おい百合絵。貴様と千紗は問題ないが、何だ翔のこの衣装は!?」 「翔くんに着てほしかったので。」 「ハッキリ言ったな!?」 「というのは冗談で。コレは魔法少女のサポートをしてくれる妖精の衣装です。軽い素材で盛ってますので肌の露出も少なく問題無いはずですが?」 「だ・だがな…!」 百合絵と凛がプチ口論してる横で、翔は千紗に写真を撮られまくって、若菜にスカートの下を覗かれたりされていた。 「助けてぇ〜!(赤面)」 ----------------------------------------- 「……ふむ。おかげでたくさんデータが取れました。風紀くん、画像データ・寸法データを無くさないように。」 「了解シマシタ百合絵サン!」 「コイツ、いつのまに召喚されていたんだ…?」 百合絵の記録を手伝っているのは、 百合絵の召喚獣『風紀くん』。ミニロボットである。 「問題は肝心の主役、魔法少女衣装ですね。風紀を乱さない魔法少女衣装……皆さんのを複合させれば…いや、それとも…。」 「あの、百合絵さん?」 「はい?」 翔がモジモジしながら百合絵に近寄ってくる。 「俺男だからさ、まだ魔法少女がどうあるべきかとか…詳しくは分からないけど。こうしたらいいんじゃないかな?」 〜翔くん、百合絵に説明中〜 「………なるほど、盲点でした!ありがとうございます翔くん!」 「えへへ。」 「GJだな翔。百合絵、最初からそうすべきだったんじゃないか?」 「まぁ私は今回楽しかったから、別にいいんだけどね?」 「そうそう。皆の魔法少女の服とかじっくり見た事無かったし。結果オーライっすよキャプテン!」 「…ま、そうかもな。」 「ありがとうございます。では帰って早速調べてみます!本日はありがとうございました!」 こうして無事、魔獣も出現する事なく。 魔法少女たちのアジトでの1日は終わりを告げた…。 「結局、ワシ何もしてない……変身できるのに(シクシク)」 「4」 〜数日後、アジト〜 ガチャ! ドアが開く音。百合絵がアジトにやって来た! 翔たちが出迎える。 「いらっしゃい百合絵さん!」 「来たか百合絵。待っていたぞ。」 「おつで〜す風紀委員長〜!」 「あら、今日はそのポンコツロボも来ているのね。」 「私ハゼンカイモイマシタヨ!オボエテナイノカ〜!トーサツムスメ!」 「あ゛?????」 「ヒィ…!ナンデモアリマセン…!」 「コラ、風紀くん。言葉を慎みなさい。皆さん、先日はありがとうございました。」 アジトの中に入る百合絵。 中では上映会の準備ができていた! 風紀くんがプロジェクター代わりを務め、スクリーンを見やすいように移動させたソファーに翔たちが座る。 「え〜……皆さんに衣装作りを手伝っていただいた劇は無事成功しました!ちなみに劇をした場所は「超者おまつり広場」です。(第4話 カルピス!!参照)」 「あぁ、「ヒーローショー」とかしやすいステージがあったわね。まぁ確かにアソコは東高から少し歩けばすぐ着くし。」 「はい、その通りです根城さん。では早速その時の様子をお見せします。風紀くん、お願いします。」 「カシコマリマシタ!」 風紀くんの目から劇の映像がスクリーンに映し出される! しばらく劇を鑑賞する魔法少女たち。 「あ!百合絵さんだ!司会のお姉さんしてる!」 「ほう…演技上手いじゃないか。」 「……このくらい、当然です。」 「あ〜!百合絵さん照れてる〜!」 「照れてません。」 「百合絵サンはナニヲシテモ完璧ナノデス!当たり前デス!」 「喋ると画面が揺れます。だまらっしゃい風紀くん(ポコっ)」 「スミマセン…。」 そしてついに主役の魔法少女が登場した! 「おぉー!可愛い衣装じゃ〜ん!お?あのマント!私のとソックリ!」 「あのカチューシャ…私のやつね。」 劇中の魔法少女衣装は翔たちの魔法少女衣装の良かった点を総合させた服になっていた! だがそれだけではなく… 「あ、ステッキ持ってるし…スパッツはいてる!アレってもしかして。」 「えぇ翔くん。アレは翔くんに言われた通り、『双子はキュアキュア』のを参考にしました!」 双子はキュアキュアとは、日曜朝8時から全国で放送されている女児向け変身ヒロインアニメだ。 (第18話 マジカルショーコ参照) 最後に翔が百合絵に教えたアドバイスは「双子はキュアキュア」を参考にしてみたらどうか?というものだったのだ! 「おかげさまで多くの人達から好評をうけました。演劇部の彼らもこれで文句は無いでしょう。」 「今回は翔のお手柄だったね〜!これはさ〜?翔に何かちゃ〜んとお礼をするべきなんじゃないの〜?風紀のプロフェッショナルさm…」 「煽るな若菜(肘エルボー)」 「キャプテn…!?ぐへっ!」 「…そうですね。翔くん、私に出来る事なら何でも言ってください。」 「え…?えっと…。」 急に何かお礼がしたいと言われて悩む翔。 少し考えて、「一つだけ」してもらいたいことを思い付いた!…が、恥ずかしくて言い出せない。 「あっ…うぅ…。」 恥ずかしくて自分の頭を片手で撫でながら顔を隠す翔。 それを見た百合絵は…。 「あぁ…。ふふっ、構いませんよ?」 翔に近寄って、手を頭に乗せて優しく撫でる百合絵。 以前、翔がちさちさにしたのと同じヤツだ! 「…えへへ。百合絵さんに褒められて頭撫でられた事無かったから。」 「そういえばそうでしたね。偉いですよ翔くん。ヨシヨシ。」 撫でられて気持ちよさそうにしてる翔。 その時! 「……い・いつまで翔を撫でているのだ!ほら、もうおしまいだ!」 凛が我慢できず翔を百合絵から奪い、自分の胸に抱き寄せてしまった! 驚く翔と百合絵。 「わぷっ…!凛さん…苦し…!」 「そもそもこれでは百合絵へのご褒美ではないか!全く…油断もスキも無い。」 「……と言いながら翔の頭に手をやって今度は自分が撫でようとするキャプテンであった…!」 「じ・実況するな若菜!」 「ずるいよ凛姉!今度は私が〜!」 「ダメだお前たち!やらん!翔はやらんぞ!」 「お願いしますキャプテンお父さん!」 「誰がお前のお父さんだ!」 いつの間にか翔の取り合いになってしまい、騒ぎ出した魔法少女たち。 その様子をボーッと見続けていた百合絵。 「どうしたのじゃ百合絵?」 「うみねこ………いたのですか。」 「アジトだから最初からおったわ!…ボーっとしとるようじゃが大丈夫か?」 「ゆ・百合絵サン…!?」 「………えぇ、大丈夫ですよ。うみねこ、風紀くん。」 百合絵は翔を見つめていた。 翔は周りの皆を笑顔にしてくれる存在だ。 百合絵も翔の前では、「風紀の申し子」ではなく「いつもの鮫 百合絵」に戻ってしまうのだ。 今回、百合絵は改めてそれを感じていた。 「ホントに不思議で…可愛い子ですね。翔くんは。…ありがとう。(小声)」 「ゆ・百合絵さ〜ん!助けて〜!」 「こら翔!何故あのロリコン眼鏡に助けを求めるのだ!?」 「翔〜!私との関係は…お遊びだったのっ!?(グスグス)」 「うわっ、演技下手ね馬鹿菜。風紀委員長さまにレッスンでも受けてきたら?」 翔に呼ばれてクスッと笑う百合絵。 なら今度はちゃんと……「こっち」でいくべきですね。 「皆さん!何をしているのですか!?」 「「「「(ビクっ!!!)」」」」 何処からか「指し棒」を取り出す百合絵。 そして魔法少女へ変身する! 「風紀が………乱れてますよ!!!」 おしまい

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