『魔法少女翔 〜カワイイ編 二次創作小説〜』
いつも読んでいただきありがとうございます!
さね野郎先生の代表作、「魔法少女翔」の二次創作小説です!
今回は翔くんの妹、天空ちゃんによる家の中でしか見られない「可愛い翔くん」を……いっぱい見れちゃうお話です!!!
そして昔はお兄ちゃんらしい一面も…?
お楽しみいただけたら幸いです。
(コミケ100、お疲れ様でした!!!改めて魔法少女翔、ドラマCD化祝!!!)
『魔法少女翔 〜カワイイ編 二次創作小説〜』
いつも読んでいただきありがとうございます!
さね野郎先生の代表作、「魔法少女翔」の二次創作小説です!
今回は翔くんの妹、天空ちゃんによる家の中でしか見られない「可愛い翔くん」を……いっぱい見れちゃうお話です!!!
そして昔はお兄ちゃんらしい一面も…?
お楽しみいただけたら幸いです。
(コミケ100、お疲れ様でした!!!改めて魔法少女翔、ドラマCD化祝!!!)
シリーズ
魔法少女 翔タグ
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『魔法少女翔〜カワイイ編 二次創作小説〜』
「1」
皆さん、おはようございます!
お兄ちゃ…「風穴 翔(かざあな かける)」の妹、「風穴 天空(かざあな そら)」です!
いつも魔法少女になって活躍しているお兄ちゃんを応援してくれて、ありがとうございます!(ペコリ)
今日はそんな皆さんに、普段は見られない私の「可愛いお兄ちゃん」をたくさん…ご紹介していきたいと思います!!!
〜朝 風穴家 翔の部屋〜
(コンコン)(ガチャリ)
「お兄ちゃ〜ん。朝だよ〜ご飯だよ〜?」
「…………ムニャムニャzzz」
「あ、お兄ちゃんまた「女の子」になって寝てる。クンクン。」
部屋の匂いを嗅ぐ天空。
「うん、今日もお漏らししてないね!お兄ちゃんえらいえらい。(第8話 おしっこトレーニング参照)」
寝ている翔の頭を撫でる天空。だが翔はまだ起きない。
「ふへへ…もぉ…褒めすぎだよぉ…凛さぁん…。」
「お兄ちゃん、凛お姉ちゃんの夢を見てるの?でもそろそろ起きてほしいなぁ…もう、しょうがないな。」
そう言うと天空は翔のベットの上にギシギシ乗っかりながら、翔の耳元に顔を近づけた。
「(耳元で囁く)お兄ちゃん…お〜きて?」
「うわぁぁぁ!!??(ビクビクッ!)」
ベットから跳ね起きた翔。
勢いあまってベットの下に落ちてしまう。
「いたぁ!そ・天空ぁ〜!変な起こし方するなっていつも言ってるだろぉ!?」
「てぃひひ!おはようお兄ちゃん!もう朝ごはんできてるよ。」
「わ・わかったよ。……むっ。(部屋を見回す)」
「どうしたの?」
「他に変な事してないよな?」
「何もしてないよ。そういえば今朝もお漏らししてなかったね!お兄ちゃん?」
「なっ…!ば・馬鹿にするなぁ〜!(赤面)」
「きゃあ〜!逃げろ〜!」
キャッキャと翔の部屋から出て行く天空。
それを「こらぁ〜」と追いかける翔。
そのまま一階にいるお母さんの所まで2人で向かうのがお決まりパターン。
「あらあら…天空、起こしてきてくれてありがとう。翔、走り回ってないで早く顔洗ってきなさい。」
「でもお母さん、天空がぁ〜!」
プンプン怒ってる翔。
お母さんの足を掴んで隠れる天空。
「ほら翔。」
「うぅ〜…はぁい。」
「ごめんねお兄ちゃん。もう怒らないで?」
「ふんだ。」
あ〜…お兄ちゃん、変身解除(男の子に戻って)して洗面所に行っちゃった。
後でちゃんとご機嫌とらなくっちゃ…。
「2」
〜再び翔の部屋〜
翔は男のままベットの上でゲームをしている。
(コンコン)
「ん?」
「(ガチャリ)お兄ちゃ〜ん。」
「げっ…なんだよ天空?(身構える)」
「そんなに警戒しないでよ〜。お兄ちゃん、さっきはゴメンね。コレ、仲直りの印。」
天空は手に持っていた箱を翔に差し出す。
「ん?なんだよソレ?」
「友達が京都行ったお土産でくれたんだ。「生八つ橋」だよ!」
「へぇ〜初めて見た。これを俺に?」
「うん。私だけじゃ食べきれないから、一緒に食べよう?それで…許してくれる?(上目遣い)」
「ぐっ…わかったよ。はい、仲直り。」
「わーい!(ゴソゴソ)じゃあハイ、あーん。」
「オイオイいきなりだな。…あーん…むぐっ!美味い!チョコ味だ!」
「ふふふ…お兄ちゃん?「女の子」になったらもっと美味いかもしれないよ?」
「ん?……………そうかもな!変身!」
身体だけ女の子に変身する翔。
そして今度は「黒胡麻味」を食べる。
「あ〜む………ん〜!んまぁ〜い!」
「お兄ちゃん、美味しい?」
「美味しい!(ニッコリ)」
「よかった〜!はい、こっちは「チョコバナナ味」だよ。あ〜ん。」
次々にパクパクと食べていく翔。
そんな翔を見ながら天空も生八つ橋を手に取って食べようとする……が。
「あ。(フニフニ)」
「モグモグ…どうした天空?」
「……えい!(フニっ)」
「ふぇっ!?」
なんと天空が生八つ橋を持っていない手で、急に翔の胸をタッチしてきた!
「…ほぉ〜。(もみもみ)」
「なっ!?天空…!?やめっ…やだぁ…揉まないでっ…!」
「…あ、ゴメンねお兄ちゃん。(手を離す)」
「はぁ…はぁ…きゅ・急になにするんだよ!?」
「何処かで聞いた事があるんだ〜。「小学生のお胸の柔らかさと、生八つ橋の柔らかさは同じ」なんだって!」
「俺で試すなよっ!」
「てぃひひ。あ、じゃあお兄ちゃんも触ってみる?」
「えっ!?」
両手を横にドン!と広げる天空。
「どうぞ!」
「…イヤ!駄目だろ!?俺はお兄ちゃんなんだぞ!?」
「え〜?お兄ちゃんはお姉ちゃんなんだから別にいいよ?私が先に揉んだんだし。」
「お兄ちゃんはそんな事しちゃ駄目なの!そういう決まりなの!」
「むぅ〜…いいって言ってるのにぃ〜。」
膨れっ面になる天空。
「ほ・ほら、あんまり食べ過ぎるとお腹いっぱいになっちゃうからさ!今度な?また一緒に食べようぜ?」
「…は〜い。あ、そうだ。まだ一箱あるから今度凛お姉ちゃん達にも持っていってあげて?」
「ん。わかった。じゃあお片付けするぞ〜。」
生八つ橋の箱を閉じようとする翔。
だけど、さっき天空の言ってた事が気になって…。
「……。(フニフニ)」
閉じる前に生八つ橋の一つを摘んで柔らかさを確かめてしまう翔。
「クスクス。お兄ちゃん?お兄ちゃんのおっぱいの方が…柔らかかったよ!」
「か・感想とかいらないから!」
「3」
〜夕方 風穴家廊下〜
「今日は雨がすごいからお外出られないな〜。」
トイレを終えて自分の部屋に戻ろうとする天空。
その道中…。
「…変身!マジカルショーコ参上!」
「?」
翔の部屋から声がしたので立ち止まって聞き耳を立てる天空。
「よし、今日も可愛いな俺。雨で外に行けないし、家で女の子の特訓しないと!」
「(お兄ちゃん、また1人で魔法少女に変身してる…。)」
音を立てないように扉の隙間から部屋の中を除く天空。
翔は鏡に映った自分に夢中になっていて気付いていない。
「それにしても…戦う時の服だし見慣れたから気にしてなかったけど。フリフリだよな〜この服も。ピンクってのもやっぱり女の子っぽいっていうか…。」
その場で動きながら魔法少女の服を観察する翔。
「あ、敵にも言われたけどココの部分…何で脇に穴が空いているんだろうな?(片腕バンザイ)」
「通気性が良いからじゃないかな〜お兄ちゃん?(脇をツーっと)」
「うひゃあ!?」
あまりにも翔が気付かないので、部屋に入って後ろから翔の脇を人差し指でなぞった天空!
驚いた翔は脇を隠しながら天空の方を向く。
「天空!?ちゃんとノックしてから入れよ!?びっくりするだろぉ!?」
「え〜?いつもしてるし…さっきもちゃんとノックしたよ?(ちょっとした嘘)」
「ほんとか〜?っていうかまた勝手に俺の特訓見てたろ?」
「うん、今日も可愛いよ!お兄ちゃん!」
「え?……そ・そ〜かなぁ〜!(ニヤニヤ)」
「(うんうん、やっぱりお兄ちゃんはこうでなくっちゃ!)」
「……あ、そうだ!」
ニコニコしてる天空を見て「ある事」を思いついた翔。
「天空、この服着てみないか?」
「ふぇ?」
「元々、魔法少女になるのは天空だったんだからさ。試しに着てみろよ?天空ならどんな風に着こなすのか…参考になるかもしれないし!」
「え〜っと…。」
「じゃあ脱ぐからちょっと待ってな天空。(ゴソゴソ)」
「あっ…ま・待ってよお兄ちゃん。」
慌てて服を脱ごうとする翔を止める天空。
翔は不思議そうな顔をする。
「ん?もしかして脱ぎたては嫌か?」
「そうじゃなくて…この服はお兄ちゃんが魔法少女になった「大切な証」なんだから。」
「え〜?別にいいぞ?」
「ダ〜メ。それにもしかしたら、私もまた魔法少女になる機会が来るかもしれないし。お楽しみは取っておきたいの。だから私は遠慮しとく!」
「へぇ〜そういうもんなのか?よく分からないや。」
ちょっと乱れた翔の魔法少女の服を整えて、向き直る天空。
「よし!じゃあ私は部屋に戻るから。女の子の練習頑張ってねお兄ちゃん!」
「お・おう。ありがとう?」
翔の部屋から出る天空。
再び鏡の中の自分を見つめる翔。
「魔法少女になった証…か。魔法少女になった天空も見たかったんだけどなぁ〜。まぁ多分、俺と一緒でアイツも可愛いんだろうな!きっと!」
「4」
〜夜 リビング〜
「お分かりいただけただろうか…?(テレビのナレーション)」
夕食を待ちながら翔と天空はテレビを見ている。
心霊特集の番組だ。
「なんだか今のは作り物っぽかったね〜お兄ちゃん?」
「…………。」
「お兄ちゃん?」
「え?な・ななな何だよ天空?(ガクガク)」
「顔真っ青だよ?大丈夫?」
「お・おう。こんなの…平…気だぞ?(ブルブル)」
「??」
〜夕食後〜
「じゃあ翔、天空。順番にお風呂入ってきなさい。」
「は〜いお母さん!」
「あっ……。」
「じゃあお兄ちゃん。私、先入るね。」
「そ・天空!」
「うん?」
「ひ・久しぶりに一緒に入るか?」
「え?珍しいねお兄ちゃん。どうして?」
「そ・それは〜…そう、特訓!女の子の特訓だよ!
「へ?」
「ほら、早く行こうぜ!」
「あ、待ってよお兄ちゃん!」
〜お風呂から数時間後 、天空の部屋〜
もう寝る時間なのでベットに入る天空。
「(何だかお兄ちゃん…夜ご飯食べてから様子が変だったな〜。お風呂でも私が側にいないかずっと見てたし…これってもしかして…)」
(コンコン)
「?」
「天空〜…寝た〜…?(小声)」
「お兄ちゃん?起きてるよ〜。」
(ガチャリ)
ドアが開くとそこには、枕を持ってちょっぴり涙目になったパジャマ姿の翔(女の子に変身中)が立っていた!
「どうしたのお兄ちゃん?」
「あのさ…今日は…一緒に寝ないか?」
「………ほえ?」
あ〜コレは…間違いない。と察した天空。
そしてニヤニヤしながら翔に近寄って、顔を近づける。
「お兄ちゃん、1人が怖いの?(耳元で囁く)」
「なっ…!」
「とぼけてもだめだよ?今日のテレビを見てからずっとじゃない?」
「うぅ……。」
「どうしようかな〜?ちゃんと素直に言ってくれたら、一緒に寝てあげてもいいのになぁ〜?」
「くぅ〜…コイツ調子に乗って…!」
「あれあれ?じゃあお兄ちゃん、私はもう寝たいから、おやすみなさ…」
「あわわ!待てって天空!……イジワルしないでくれよぉ…。(ぐすっ)」
泣きそうになっちゃう翔。
そんな翔をチラッと見て「しょうがないなぁ」と振り返る天空。
「冗談だよお兄ちゃん。ごめんね?一緒に寝よう?」
「う・うん。ありがとう天空。」
一緒にベットに入る翔と天空。
2人とも小さいからちょうどピッタリおさまった。
「おやすみなさい」をしてから少しすると…
「………すぅ〜。」
「お兄ちゃん寝るの早い…(小声)」
翔の寝顔を見ながら苦笑いする天空。
そんな翔を見て、天空は「ある日の出来事」を思い出していた…。
「5」
---------------------------------
〜4年前 風穴家 夜〜
当時、翔は小学一年生。天空はまだ幼稚園児。
「ひっく…ぐすっ…お母さん……。」
「天空。お母さん今日は帰れないらしいから…明日絶対帰ってくるからな。今日はもう早く寝よう?」
「う・うん…。」
「ほら、今日はお兄ちゃんが一緒に寝てあげるから。大丈夫だぞ。」
ベットに入る翔と天空。
「今日は寒いな…天空、手を出して?」
「お兄ちゃん?あっ…。」
「ほらな?こうやってギュッと握ってるとあったかいだろ?」
「うん…暖かい。」
「だろ?だから天空…お兄ちゃんに任せて…安心して……寝……。」
「お兄ちゃん?」
「………すぅ〜。」
「………てぃひひ。」
翔の手をギュッと握り返す天空。
「ありがとう、お兄ちゃん。」
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〜現在〜
「……優しいお兄ちゃん。女の子になって…こんなに可愛くなっちゃって。」
寝ている翔の頭を撫でる天空。
翔はまったく起きない。気持ち良さそうに寝てる。
「…今日は私がお兄ちゃんを安心させてあげる番だね。」
翔の両手を握ってギュッとする天空。
そのまま横になって目を閉じる。
「おやすみなさい。お兄ちゃん。」
おしまい
〜後日談 魔法少女たちのアジト〜
「……それで天空のやつがさ〜。また俺の事を馬鹿にしてきたんだよ。イジワルもしてきてさ〜。」
「ふふふ…翔。天空ちゃんは翔のことが大好きなんだな。」
「えぇ〜?そうかな〜?」
「よく出来た妹じゃないか。羨ましいものだ。それにしてもこの生八つ橋は美味しいな。」
「あ、そういえば天空が…いや、なんでもない。」
「ん?」
「翔〜?知ってる?生八つ橋の柔らかさって〜…。」
「げっ!若菜知ってたのか!嫌な予感…!(逃)」
「あ、逃げるな〜!ちさちさ!胸を…じゃなくて翔を抑えて!」
「うるさい、ぶっ◯すわよ馬鹿菜。」
「やれやれ。翔、天空ちゃんに美味しかったと伝えておいてくれ。」
「凛さん!それより助けてよ〜!揉まないで〜やだぁ〜!」
おしまい