二次創作

「魔法少女翔〜いいんちょー編 二次創作小説〜」

またまたお久しぶりです!
さね野郎先生の代表作、「魔法少女翔」の二次創作小説になります!
今回のお話は翔のクラスの学級委員長、「剣吉 茜」ちゃんの物語!第19話「ダブルデート」後の話になります!
お楽しみいただけたら幸いです!
(この調子だと他全キャラの物語も作っていきそう…w もしかしたら次回作は翔中心の物語にしようか悩み中です。)

PS.今更ながらTwitterでの告知を始めましたw 良かったらフォローお願いします!さね野郎先生、フォローありがとうございます!(感謝)

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魔法少女 翔

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『魔法少女翔 〜いいんちょー編 二次創作小説』


「1」


私、風穴翔(かざあな かける)!…のクラスで「いいんちょー(学級委員長)」をやっている「剣吉茜(けんよし あかね)」よ!!!

今日も私のクラスは平和………


「このヘアピンも似合ってるね〜翔くん!」

「ねぇねぇ今度はコレ付けてよ!」

「いやだってば。もぉいいでしょ?」



平和……ね。一応。

翔が女装して学校に来たあの日から数日、翔はもう普通の格好で登校してるけどクラスメイトの女子から遊ばれ…人気者になったわね。

クラスの仲が良くなるのは嬉しい事だけど、本人があの感じじゃ少し可哀想か〜。


「ほら皆、帰りの会が終わったら部活とかある人は早く向かいなさい。それ以外の人は解散解散!」

「はーい、委員長!じゃあまたね翔くん!」

「…はぁ〜サンキュー、いいんちょー。」

「いえいえ〜。クラスの女子からの人気者さん。」

「嬉しくない。(ムスッ)」

「……あのね翔、この前の事だけど。」

「!!! あ、そろそろ俺も帰らなきゃ〜またね〜いいんちょ〜!!!」

「え!?ちょ!まっ!翔〜!?」


逃げられちゃった。

あの時、翔のおちんt…アレを触っちゃった事とか謝ろうと思ってたのに…。(第17話「新学期」参照)

それ以来なんか私避けられてるのよね〜。冷静に考えたら当然か。


「………よし!」


決めた!ちゃんとあの時のことを謝ろう!

モヤモヤするのはなんか…なんかイヤだし!


「そうと決まったら。」


今日・明日は剣道クラブが無いから自由に動けるわね。あとは翔にどう会うか…。


「お姉ちゃ〜ん!まだ教室にいたの?早く一緒に帰ろう?」

「あら、紅葉(もみじ)。待ってて、すぐ支度するから。」


この子は私の妹の剣吉紅葉。

翔の妹、天空(そら)ちゃんと仲が良いのよね。

……うん?翔の妹?


「あ、そうだお姉ちゃん。今日、天空ちゃんウチに遊びに来てもいい?この前のキュアキュアの放送で話がはずんじゃって。お家でまだまだお話したいの!」

「…そっか、その手があったわね。」

「? お姉ちゃん?」


「2」


〜剣吉家〜  


剣吉家でお茶やお菓子を食べながら談笑する3人。


「わぁ〜!ふたごはキュアキュアパンの限定シール!コスメセットまで!こんなにもらって良いんですか!?」

「もちろんよ天空ちゃん。」

「えぇ〜!お姉ちゃん、天空ちゃんばっかりズルい!私も欲しい〜!」

「はいはい、今度また一緒に買いにいきましょう紅葉。…ところで天空ちゃん。」

「はい、なんですか?」

「折り入ってお願いがあるんだけど…」


かくかくしかじか。


「お兄ちゃんと2人きりで話がしたい…ですか?」

「えぇ、なんとか上手く翔を誘導したりしてほしいのだけど…お願い!」

「え〜っと………」


---------------------------------------

(回想シーン)


「天空、いいんちょーには絶対に魔法少女の正体バレたくないから…会っても変な事を教えないでよな!」

「えぇ〜?お兄ちゃんや凛さんからも色々聞いたけど、もうバレてるんじゃない?」

「大丈夫だよ!この前だって雪合戦の日にいいんちょーの目をごまかしてやったから!」

「どうやって?」

「…………教えない。」

「そっか〜。(それも凛さんから聞いているけどね。)」


----------------------------------------


「(約束は破らないようにするから…ごめんねお兄ちゃん) 分かりました、協力します。」

「ありがとう天空ちゃん!」

「2人きりって…お姉ちゃん!告白でもするの!?」

「なっっっ!!!ち・違うわよ紅葉!!!」

「えぇ〜?でもお姉ちゃん顔真っ赤だよ?」

「だから違うってば!まったくもう!私はただ…ちゃんと謝りたいだけよ。なのに翔のやつ逃げちゃうから…。」


苦笑いしながら大体の事情を察する天空。


「つまりお兄ちゃんを逃げ場のない場所に連れてきて、茜さんに会わせればいいんですね?」

「そうね、例えば〜天空ちゃんの家はどうなの?」

「あ、ウチはダメだと思います。(家だとタンスの中とかお兄ちゃんの女の子的なのが…いっぱいだから。)」

「まぁ、そうよね〜。じゃあ何処が…。」

「………あの、茜さん。」

「何?」

「私に考えがあります!」


「3」


〜いいんちょーのお願いから次の日の夕方、高館東公園〜


え〜っと……俺、風穴翔(かざあな かける)。今俺は女の子に変身して従姉妹の「中居林翔子(なかいばやし しょうこ)」としてここにいる。

それにしても、


「………どうしてこうなった?」

「う〜ん、もうそろそろかな?あとちょっと待ってね〜翔子ちゃん。」

「おい天空、こういうのって普通俺には事情を話さず連れてくるもんじゃないの?」


そう…俺は昨日、天空からいいんちょーが俺に会いたがっているって事を聞いているんだ。

当然俺は「今は嫌だ。」って言ったんだけど…。

天空は「私に名案があるのです。(キリッ)」って、無理矢理この格好にされて連れてこられた。

この後いいんちょーが来るらしい…。


「だってそうしたらお兄ちゃん後で怒っちゃうじゃん。それに魔法少女の事、バレたくないんでしょ?私約束はちゃんと守るよ?」

「だからってな〜。また翔子を演じるって…ジャスコでバレそうになったの忘れたのか?」

「その点も大丈夫だよ。あ、来た!じゃあOKだったら打ち合わせ通りに!」

「あ!ちょっと!」


ドーム状の遊具の中に隠れる天空。

そして向こうからいいんちょーがやって来た。


「天空ちゃんが言ってた通りね。ホントにいた、久しぶり翔子ちゃん。」

「あ…どうも、お久しぶりです。」

「………。(じーっ)」

「………。(汗ダラダラ)」

「やっぱり、」

「(ビクン!)」

「鈴木くんが言ってた通りね。よく見たらマジカルショーコちゃんにそっくり!」

「へ…?はやt……鈴木くん?」


何でここで隼人(翔の親友)の名前が出てくるんだ???


「えぇ。クラスメイトの鈴木くんって男の子から聞いたの。巷で噂のマジカルショーコちゃんにそっくりな子とデートしたんだって。そこで貴女の名前が出てきたわ。」

「あはは…別にアレはデートなんかじゃないですよ〜。(第19話 ダブルデート参照)」


なんかよく分からないけど、いいんちょーにバレてない!!!ナイスだ隼人(はやと)!!!


(※ちなみにいいんちょーに隼人から話を聞くよう仕向けたのは天空。)


「それより私に用事って…」

「あ、そうそう。天空ちゃんが貴女を通せば翔に会わせてくれるって言ってたの。翔に取り次いでもらえないかしら?」


うっ……やっぱりか。


「ど・どうしてか聞いても…いいですか?」

「え?………その…。」


何故いいんちょーがここまでしつこく俺に会いたがっているのか、それについてはまだ天空から何も聞いてない。

まぁどうせまた俺が女の子かどうか云々…


「謝りたいの。」

「そうですか……ふぇっ!?」

「え?何であなたがそんな驚くの?」

「あっ!?あぁ〜…なんでもないですよ〜?それより…あ・謝りたい?」

「えぇ。この前私、翔に酷いことしちゃったの。いっつも考えがこうだ!って決まったら猪突猛進になっちゃうというかなんというか。私の悪い癖で。」


うん、正直アレはビックリした。急にいいんちょー、変態さんになったのかと思った。(第17話参照)


「だからちゃんと謝りたい。だけど…話しかけても翔は逃げちゃって…」

「………。」


そういうことか、……………しょうがないな。


「待っててください。」

「え?」

「えっと…あっちのブランコに座って待っててください。呼んできます。」

「え・えぇ分かったわ。ありがとう翔子ちゃん。」


いいんちょーをドーム状の遊具が見えない場所に誘導する翔。

そして、隠れてる天空のもとに向かう。


「おい天空。(ヒソヒソ)」

「はいどうぞ、お兄ちゃん。お着替えだよ。(ヒソヒソ)」

「お前、こうなるよう色々仕組んだろ。(ヒソヒソ)」

「てぃひひ。(ヒソヒソ)」


「4」

〜数分後〜


翔子ちゃんのおかげでようやく翔に会えそうね。

天空ちゃんにも後でお礼を言わなくっちゃ。

あとは…


「いいんちょー。」

「あ、翔!」


思ったより早いわね。近くにいたのかしら?


「あれ?翔子ちゃんは?」

「えっと〜帰ったよ。用事があるんだって。」

「そ・そう。」


なんか気を遣わせちゃったかしら…?今回の事はいつか必ず借りを返すわね翔子ちゃん。


「あのさ、いいんちょー。」

「え?何?」

「ご・ごめんなさい。」

「え?何で翔が謝るの!?」

「だって俺、いいんちょーから逃げてた。もうあんな事しないってわかってるのに…ごめん。」

「い・いいのよ別に……ってまさか翔子ちゃんから聞いた?」

「あっ…!(聞いてない設定忘れてた!)」

「はぁ〜。何か順番が逆になっちゃったけど…私も、ゴメンなさい。いきなりアレ…触っちゃって。」

「だ・大丈夫…じゃないけど大丈夫だよ。(かぁ〜っ)」

「そ・そっか!」


よかった、ちゃんと謝れた。

翔も許してくれた。

なら…もう…。


「………。」

「? いいんちょー?」

「よぉし!スッキリしたわぁ!」

「うわっ!?」

「やっとモヤモヤが晴れたわ!これでもういつも通りだからね!翔!」

「いやいや切り替えはぇ〜よ、いいんちょー。」

「当然よ。だって私、学級委員長だから!」

「なんだそりゃ。」

「何?文句でもあるの……あっ。」


そういえばこの公園、初めて私と紅葉がばけものに襲われて、マジカルショーコちゃんが助けに来てくれた場所だったわね。

それにしてもやっぱり。


「ん?いいんちょー?」


重なるわね。

翔とマジカルショーコちゃん。

翔子ちゃんは従妹だからまぁ似てるとして。


「でも今日は見逃すわ。(ポツリ)」

「えっ?」

「ほら、翔!許してくれたお礼に私が持ってる仮面サムライのシールとかあげるから。これからウチに遊びに来なさいよ。」

「え、マジで!?でも女子の家に遊びに行くってのはな〜…。」

「行きます行きます!ね?お兄ちゃん?」

「うわっ!天空!」


あら、今回の功績者さんね。ホント…天空ちゃんには感謝しかないわ。


「ノリノリね天空ちゃん。もちろん大歓迎よ。紅葉も喜ぶわ。」

「わ〜い!」

「仕方ないな〜、わかった行くよ。」

「決まりね!じゃあウチまで競争!行くわよー!」


元気に走り出す高館少5年、翔のクラスの学級委員長、剣吉茜。


「あ、いいんちょー。」

「ん?なに?」

「背中のソレ、相変わらずカッコいいな。」


翔とマジカルショーコの関係については…


「えへへ……でしょ!?」


まだまだ『保留』って事で!




おしまい


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