死塚ちゃん「あ～、ヒマだなあ。オイ、何か面白いことないのかよ」

ひろ「死塚ちゃん、それなら面白い話があるんだ」

ビグ「ガハハ、ひろの話なんてウンコ漏らしたとかそんなんだろう」

ひろ「違うよ！小学生じゃあるまいし・・・いや小学生だけど」

ひろ「ともかく！実は裏山に誰も住んでない洋館があってね。そこに『出る』らしいんだ」

ネス「ええ、まさかそんな・・・幽霊がかい？怖いよ・・・」ﾌﾞﾙｯ

ひろ「なんでも館の主が発狂してね、一家で無理心中したらしいんだ・・・それ以来、洋館では血まみれの一家が窓から睨んでいる姿をたくさんの人が目撃しているんだ」

死塚「館の主人がラリってたか、目撃者がみんなラリってたかだな」

ビグ「ちげえねえ！ｗよし、深夜に集まって肝試しといこうぜ！」

ひろ「そうこなくっちゃ！」

そして深夜—

ネス「や、やっぱり止めておこうよ。イヤな予感がするよ・・・」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

ビグ「今更ビビってんじゃねえ！なーに俺様がついてるじゃねえか」

ひろ「ボクもいるよ。なーに、一応『道具』ももってきたし大丈夫さ」ﾁｬｯ

死塚「オレも一応バット持って来たぜ」ﾌﾞﾝｯﾌﾞﾝｯ

ネス（だから不安なんじゃないか・・・幽霊よりこの人たちの方が怖いよ・・・）

ビグ「さーて早速入ってみるか」ｶﾞﾁｬｯ

ひろ「わ～、結構広いんだね」

死塚「おい、階段があるぜ。どっちから回っていくかねー」

ビグ「じゃあ二手に別れようぜ！死塚ちゃんとネスが一階。俺様とひろが二階だ」

ひろ「肝試しっぽくていいじゃない！でもボクはビグより死塚ちゃんとペアの方が・・・」

ビグ「うるせーいくぞ！」ﾎﾞｶｯ

・ ・　・　・　・　・　・

ビグ「うーん、思ったより普通の家だな・・・」

ひろ「そうだね、雰囲気がないねえ」

ビグ「でもみんなで遊ぶにゃうってつけだな。ここをアジトにしようぜ」

ひろ「いいね、賛成！」

・ ・　・　・　・　・　・

死塚「おい、この肖像画ビグに似てるなｗ」ﾀﾊﾞｺｽﾊﾟｰ

ネス「死塚ちゃん、そろそろいいんじゃないかな・・・戻ろうよ」

死塚「おいおいビビりだな。幽霊なんて出やしねーじゃねえか」ﾀﾊﾞｺﾎﾟｲｰ

ネス「今にきっと出るよ・・・隙間から誰か見ている気がするんだ・・・ん？」ﾒﾗﾒﾗ

ネス「し、死塚ちゃん！タバコの火が！カーテンに燃え広がってるよ」

死塚「！！やべえ！消化だ！」

死塚「くそっ！古い家のせいか燃え広がるのがはええ！逃げるぞネス！」ﾀﾞﾀﾞｯ

ネス「ま、待ってよ～」

・ ・　・　・　・　・　・

死塚「ハァー、ハァー。ああ～ビビったぜ。あれ、ネス？・・・いねえ」

死塚「ビグもひろも・・・全焼する勢いなのに誰も出てこねえぞ・・・」

死塚「本物の心霊スポットになっちまった」

～死～