魔法少女翔 〜二次創作小説 皆編〜
翔の日常を小説で描いてみました。さね野郎先生の絵で動いている翔達をイメージしながら作りました。
先生、いつも楽しく魔法少女翔を読ませていただいております。ありがとうございます。
この話、もし漫画化したらめっちゃ嬉しいです。
魔法少女翔 〜二次創作小説 皆編〜
翔の日常を小説で描いてみました。さね野郎先生の絵で動いている翔達をイメージしながら作りました。
先生、いつも楽しく魔法少女翔を読ませていただいております。ありがとうございます。
この話、もし漫画化したらめっちゃ嬉しいです。
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投稿
『魔法少女翔 〜二次創作小説 皆編〜』
「1」
〜風穴家 翔の部屋〜
俺は風穴 翔(かざあな かける)!小学5年生だ!
実は以前、色々あって妹の天空(そら)の代わりに俺が魔法少女になってしまった!変身すると俺は男なのに女の子の身体になっちゃうんだ!
今はなんとか下級魔獣を1人で倒せるようにはなったんだけど…俺はまだまだ強くなりたい!だって何か…あれだよ、さらにカッコよくなりたいじゃん?強いヒーローならさ!!
さて、その強くなるための特訓なんだけど………
「さ〜じゃあ変身するかー。よっと!」
いつものように身体だけ女子に変身して、今着ている男の服を脱いで着替える。
「女の子パンツよし、ブラj……よ・よし!フリフリよし!」
自分の服装を鏡でチェックする。今回は母さん
に選んでもらった服で外に出掛けるぞ!こ・これは特訓だ!女の子に慣れていかなきゃ俺は強くなれない。(らしい)
「何処に行こう…?今日は土曜日だしジャスコに…いやいや前に天空とも行ったろ。なら学校…いやいや何だかんだ隼人とか学校の皆と会ったら面倒だ。それじゃあ……」
ベッドでグルグルする。悩んでる。
(コンコン)
「(ドア外から)お兄ちゃ〜ん!」
「ん?天空?」
「お母さんがナタークスにおつかいお願いだって〜!」
「そっか、スーパーだ!そこがいい!」
「ふえ?私も着いてった方がいい?」
「いや、俺1人で行くよ。天空は留守番よろしく!」
「は〜い。」
よし、そうと決まれば出発だ!
「2」
〜スーパーに向かう道中〜
「あれ? 千紗さん。」
「あら、翔?」
目の前から歩いて来たのは「東の魔法少女」、根城 千紗(ねじょう ちさ)さんだった。
俺と同じ魔法少女の一員だ。小学生は俺だけで他は皆高校生なんだけど…。
「休日にアジト以外で会うなんて珍しいわね。しかも女の子の格好で。今日も可愛いわよ(パシャ)。」
「一応これは特訓だからね…っていうかまた勝手に写真撮らないでよ〜!」
「ふふふ…。また翔フォルダが潤った♪」
この人はいつも大人しそうなんだけど隙あらばすぐ俺の写真ばっかり撮ってくるんだ。
まったく〜。
「翔はこれから何処行くの?」
「スーパー。買い物に行くんだ。千紗さんは?」
「私はモスドナルドよ。あと本を探しにね。」
「ふ〜んそっか。じゃあまたね千…」
「翔!(翔の両肩を掴む)」
「ふぇ!?」
「お願い、またさ…千紗お姉ちゃんって…ね?」
「えぇ〜?」
「お願い!」
「うぅ……ま・またね、千紗お姉ちゃ…ん。(背丈で上目遣い確定)」
「はぁぁぁ〜……またね翔〜ありがとう〜。」
はぁ〜…ホントに姉欲強いよあの人。ステップして行っちゃったし。
「おっと、俺もスーパーにさっさと行かなきゃ。」
「3」
〜スーパー 「ナタークス」〜
「よし、着いたな。とりあえず頼まれたもの買うか。俺のお小遣いは…」
(チャリン)
「うっ…ちっちゃいお菓子とかしか買えないか俺の分じゃ…。」
ちゃんと自分のお財布確認すればよかった…とりあえず野菜売り場に向かうか。
「あら、めんこいわね〜おつかい?頑張ってね〜。」
「ママ〜。僕もあのお姉ちゃんみたいに1人で買い物したい〜。」
「おっとぶつかっちゃった。ごめんねお嬢ちゃん。」
な…なんだかんだ土日だからジャスコ並みに混んでるなスーパーも。だけど俺も成長してる…!前みたいに色んな人に女の格好した俺を見られてもなんとも思わない!いや、ジャスコの時の服と比べたら……なのか……どうなのか…??
「あれれ〜?翔じゃない??やーっほー!」
「え?あっ、若菜s…わっぷ!」
いきなり抱きついてきた……のは「南の魔法少女」である向谷地 若菜(むかいやち わかな)…変態お姉さんだ。
「お?翔じゃないか。奇遇だな。こんな所で会うなんて。」
「り・凛さん。こんにちわ…なんだけどこの変態離してよ〜!ひゃう!」
若菜の後ろにいたのは俺の師匠、「西の魔法少女」である櫛引 凛(くしびき りん)さんだ。生徒会長もやっている怖i…お姉さんだ。
「うりうり〜ここかぁ?ここがええのんかぁ…うげぇっ!」
「いい加減やめておけ、公衆の面前で。」
た…助かったぁ。
「4」
〜帰り道〜
「凛さん達も買い物だったんだ〜。」
「あぁ、若菜が料理の材料を買い出ししているのをたまたま見かけてな。野菜の選び方とかを学ばせてもらっていたんだ。」
「いや〜キャプテンに何か教えるとかちょ〜新鮮でさ〜!…ゴホン!料理云々は!この若菜師匠におま〜かせあ〜れ〜!」
「調子に乗るな(ベシッ)」
「アダッ……ところで翔は?」
「えっ?」
「さっき言ってた特訓、できた?今日は」
「う〜ん、よくわからないや。やっぱり1人だとどうすれば女の子らしくなれるのかとかチンプンカンプンだったよ。」
「まぁ翔は一応男の子だからね。しゃあないよ。」
「一応って何だよ一応って〜!俺は男だよ!」
その様子を見て凛さんがため息をつきながら笑っている。
「だが今は女の子、だろ?」
「うっ……そ・そうだけど。」
「カッコいい魔法少女になるんだろう?なら1人でじゃなく、皆を頼れ。」
「皆……。」
「あぁ、天空ちゃん。翔のお母さん。そして私たち魔法少女の仲間がお前にはいる。」
「………うん!わかったよ凛さん!俺、もっと頑張るから!」
「うむ。(それにしても今日の翔の格好も可愛いな〜。お母さまのセンスか〜まったく素晴らしい。うんうん。)」
「?? 何でニヤニヤしてるの凛さん?」
「え!? いやいやいや何でもないぞ!?」
「あれれ〜?キャプテンもしかして翔の今はいてる下着とか気になったりしてます〜?」
「なっ…!そ・そんな事思って…思っ……」
「ちょ!ちょっと凛さん!何で俺の全身ジロジロ見てるの!?」
「隙あり!それー!」
「ひゃっ!」
「おっ、黒!?大胆!」
「グスッ……グスッ……ふ…ふぇぇ〜…。」
「ファッ!?翔!?泣くな泣くな!女の子かお前は!?」
「今…女の子だよぉ〜!!!」
俺のカッコいい魔法少女になるための特訓、まだまだこれから…だな〜…。
「………あれ?ワシの出番は?」
〜完〜